<新型コロナウィルスとワークスペースの在り方の考察>
そもそもワークスペースに求められる要素は下記の4項目。
・innovation(革新)
・Socializing(社交)
・Learning(学習)
・mentoring(人材育成)
「イノベーション(革新)」を起こすためには、ライブラリーやワークカフェなど執務室に代わるアメニティの多い空間造りが重要であり、ワークプレイスのパフォーマンスはアメニティの数に比例して高くなるという。

「ソーシャライジング(社交)」についてのデータでは、今回のコロナ禍における在宅勤務状態では偶発的なコミュニケーションによるソーシャライジングは産まれ難く、都市封鎖が行われた米国では、ほとんどが会社回帰を望んでいる様である。
オフィスが唯一の太陽でなければ、必要なスペースは小さくてすむのですが、小さく残った場所を何のための場所とするかが課題となってくる。

また、これまでは太陽系のように中心に本社があり、周りに惑星のように支店があり、その周りを廻る衛生のようにサテライトオフィスや自宅がありました。
今回のコロナ禍では自宅がもう一つの太陽となり、会社における重力の中心が大きく変化し、もう一つの太陽ができたことで、働く人の動きも大きく変わりました。

オフィスに求めるもの。
それは同僚と会ってつながり、仕事をサポートするツールやアメニティが利用できること。「ソーシャル」と「メンター」は基本的に対面でないとできません。
必要なオフィススペースが少なくてすむとなると、残った場所はどのようになるのでしょうか。それは、ラーニングやソーシャライズ、メンタリングのための空間でしょう。

※参考/建築設計REPORT vol.34より一部抜粋編集
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