『そこに居たくなる建築』を京都から。
私たちは建築を、単なるシェルターではなく、
「人・活動・時間を受け止める器」として捉えています。
その場所に流れる光や風、敷地がもつ条件や制約、
社会的な背景や、積み重ねられてきた時間の層。
それらを丁寧に読み解くことから、建築は静かに立ち上がっていきます。
私たちが目指すのは、
強い形や記号性を主張する建築ではありません。
そこに居ることが自然に受け入れられる状態を、
空間として整えることです。
機能性や安全性、持続性といった合理性と、人の感覚や振る舞いといった曖昧な要素。
相反するように見えるそれらを同時に成立させることが、建築の本質だと考えています。
都市の中で建築をつくるということは、
多くの制約と同時に、社会との関係性を引き受けることでもあります。
都市木造や耐火木造といった手法も、
その関係性に誠実に向き合うための一つの選択肢として捉えています。
建築は完成した瞬間ではなく、
使われ、時間を重ねることで価値を育てていくもの。
その前提に立ち、空間が人や社会に与える影響を
私たちは静かに見つめ続けています。
この考え方は、これまでの建築実例の中に、かたちとして静かに現れています。