修学院の家|京都市_和モダン住宅設計
『眺望を楽しむモダンリビング』
コンセプト
京都市の景観規制のかかる修学院に夫婦2人のためのモダン和風住宅を設計した。
計画地は比叡山の傍らにあり、山並みを望むと春は桜、秋は紅葉を楽しむことのできる場を作ろうと考えた。
住生活の大半を過ごすリビング&ダイニングを2階に配置し、2階LDKを主軸にその他の諸室をライトコート(中庭)を囲うように動線を整理しつつプランをまとめた。
ライトコート(中庭)は家全体に光を取り入れるための装置であり、生活動線のコアとなり住生活の中で常にアクセスする位置に配し、1階の寝室やホワイエ、2階の書斎やリビング&ダイニングとの接点をもたせて活きた場所をつくる重要な役割をもたせた。
2階リビング&ダイニングからテラスに出ると、少し高め(H=1500mm程度)の袖壁がお隣からの視線を遮り、近隣の視線を気にすることなくアウトドアリビングとしても利用でき、インドア&アウトドア両面から比叡山の眺望を楽しむことができる。
また、この住宅は各種スマートシステムが取り入れられ、インターホンや照明器具などをスマートフォンで操作が出来るようになっており、住宅設備もどんどん進化しているのだが、これから先、人や家、車や社会とスマートフォンとの関係性は、何処まで繋がりの領域を広げていくのか楽しみであると同時にスマートフォンに対する依存度の高さに困惑する今日この頃である。
基本情報
・所在地 :京都市左京区
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:136.74㎡
・建築面積:56.68㎡
・延床面積:101.10㎡
・規模 :地上2階て
・主体構造:木造