国産木材について
2023/02/20
国産木材の自給率は1960年初頭から高度経済成長期の始まりとともに著しく低下していきました。(林野庁HP_第1部 第4章 第1節 木材需給の動向(2)より)
40年後の2002年には国産材自給率が最低となる18.8%を記録し、国内の林業も次第に疲弊していき植林された山々も放置気味な状態となってしまった結果、直径30センチを超える育ちすぎた木で覆われた山が全国各地に広がっている状況となっています。
この様な状況を招いたには勿論原因があり、一つ目に森林1ヘクタール当たりの丸太の適正な販売価格から経費を差し引くと3百万円ほどの赤字経営(林野庁試算による)となるため、輸入材と競争のできる価格帯までコストを下げることができなかった事、二つ目にプレカット技術の普及に伴い割安な輸入材を加工する工場がオートメーション化の流れと共に普及していき市場を席捲していったことが考えられます。
しかしながら、近年の輸入建材高騰(ウッドショック)やSDGs的観点から、改めて国産材の循環サイクル再生への注目が高まっており、国も様々な助成金や補助対策を講じて国産木材復権に本気で取り組んでいます。
現在、片岡英和建築研究室でも設計に取り組んでいるCLTを使った木造ビル建築なども、脱炭素化、サスティナブルを念頭にZEB設計にも注力し、可能な限り環境負荷の少ない設計となっています。
また、機会をみて構造見学会や完成見学会を催せる様に事業主にもご提案予定なので、アナウンスできればと思います。
皆様宜しくお願いいたします。
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株式会社片岡英和建築研究室
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