浜寺元町の家|大阪市_自然共生型住宅設計
『場を繋ぎ、家族を繋ぐ5つの庭』
コンセプト
都市近郊の閑静な住宅街に建つ住まい。
今回の計画地は約120坪。
そのゆとりある敷地を持て余すことなく、敷地全体が暮らしの舞台となるよう、建物の配置と庭の関係性を考察しプロットしました。
この住まいには、性格の異なる5つの庭が点在しています。
1の庭は、来客を迎え入れる「おもてなしの庭」。
2の庭は、家の中にいても家族の気配を感じられる「家族の庭」。
3の庭は、静けさや余白を感じる「和の庭/禅の庭」。
4の庭は、食とつながる「食の庭」。
5の庭は、浴室から自然を感じる「風呂の庭」。
敷地内に点在するこれらの庭は、それぞれが独立した場でありながら、居室と庭、内と外、建築と自然の境界を緩やかにつなぎ合わせていきます。
庭は単なる外部空間ではなく、室内の延長として、家族の気配や暮らしの時間を受け止める場所でもあります。
それぞれの庭が暮らしに寄り添いながら、敷地全体へと連なっていくことで、住まい全体に奥行きと余白、そして多様な居場所が生まれていきます。
日本の伝統建築には、縁側や中庭、坪庭に見られるように、建築と自然を明確に切り分けず、その間に生まれる曖昧な領域を豊かに扱う手法があります。
本計画では、庭を媒介として建築と自然の関係を現代の住まいへと読み替え、日本の伝統建築に宿る『空間の骨格』を再解釈し、これからの自然共生型住宅のあり方を探ったケーススタディである。
一方で、敷地条件によっては、自然との関係性は異なるかたちで現れることもあります。長手方向の変形敷地に対し、内部に「光の庭」を挿入することで外部とのつながりを再構築した事例として、『稲沢GH|愛知県_ガレージハウス設計』もあわせてご覧ください。
基本情報
・所在地 :大阪府堺市
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:397.06m²
・建築面積:134.57m²
・延床面積:207.11m²
・規模 :地上2階建
・主体構造:鉄筋コンクリート造


