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テラスについて考える|内と外をつなぐ余白のデザイン

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テラスについて考える|内と外をつなぐ余白のデザイン

テラスについて考える|内と外をつなぐ余白のデザイン

2021/02/11

テラスは、室内でも屋外でもない、住まいの中間領域のような場所です。

リビングから外へと視線が抜け、風や光を感じながら過ごすことができる場所。

食事をしたり、読書をしたり、庭を眺めたり、時には家族や友人とゆっくり過ごしたり。

テラスは、暮らしに外部とのつながりと余白をもたらしてくれる空間です。

今回は、内と外をつなぐテラスの考え方と、計画する際に大切にしたいポイントについてご紹介します。

参考写真:大津市下阪本の家(滋賀県)/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□テラスとは、内と外のあいだにある場所

建築におけるテラスとは、住宅の外部に設けられる床状の空間です。

一般的には1階に設けられることが多く、室内とは窓や扉を介してつながります。

素材は、ウッドデッキ、タイル、石、レンガなどさまざまです。

テラスの魅力は、屋外でありながら住まいの一部として使えることにあります。

室内の延長として過ごせる場所であり、庭や空、周囲の風景との関係を暮らしの中に取り込むための余白とも言えるでしょう。

住まいには、玄関のように外から内へと気持ちを切り替える場所もあれば、テラスのように内から外へと暮らしを広げていく場所もあります。

住まいの入口については、「玄関について考える(その1)|暮らしの入口を整える」でもご紹介しています。

 

□プライバシーと開放感のバランスを考える

テラスは開放感を得られる一方で、外からの視線を受けやすい場所でもあります。

道路や隣地から丸見えになってしまうと、せっかくのテラスも使いにくい空間になってしまいます。

中庭にテラスを設ける、壁や植栽で視線を調整する、上階にスカイテラスを設けるなど、敷地条件に応じて外部との距離感を考えることが大切です。

開きすぎず、閉じすぎないこと。

そのバランスが、日常的に使いやすいテラスをつくります。

CG:スカイテラスのある家_宝塚市山手台の家Ⅱ(宝塚市)/設計・片岡英和建築研究室

 

□室内との一体感をつくる

テラスは、リビングやダイニングとつながることで、暮らしの場としての魅力が高まります。

室内の床とテラスの素材感や色味を近づけたり、段差を抑えたりすることで、内と外が連続して感じられる空間になります。

窓を開けたときに、リビングが外へと広がっていくように感じられること。

それは、面積以上の広がりや心地よさを住まいにもたらします。

面積の広さだけではなく、光や風、視線の抜けによって感じる心地よさも住まいの質を左右します。

居心地については、「居心地について考える|住みやすさをつくる条件」でも詳しくご紹介しています。

参考写真:黒い箱家_ガレージハウス(愛知県)/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□排水とメンテナンスを計画する

テラスは屋外にあるため、雨風や日射の影響を受けます。

そのため、排水計画やメンテナンスのしやすさはとても重要です。

落ち葉や砂が排水口に詰まると、雨水がたまり、汚れや劣化の原因になることがあります。

デッキ材を用いる場合には、排水口の位置や点検のしやすさをあらかじめ考えておく必要があります。

必要に応じて、一部のデッキ材を取り外せるようにするなど、日々の管理まで見据えた計画が望ましいでしょう。

 

□法規や面積の扱いを確認する

テラスの形状や屋根の有無、壁との関係によっては、建築面積に算入される場合があります。

敷地には建ぺい率の上限が定められているため、テラスのつくり方によっては、建物本体の計画に影響することもあります。

「外部空間だから自由につくれる」と考えるのではなく、設計の初期段階から、法規や面積の扱いも含めて確認しておくことが大切です。

 

□まとめ

テラスは、単なる屋外スペースではありません。

内と外をつなぎ、暮らしに光や風、庭との関係を取り込むための余白です。

プライバシーと開放感のバランス、室内との一体感、排水やメンテナンス、法規上の扱い。

そうした一つひとつを丁寧に整えることで、テラスは日常的に使われる豊かな居場所になります。

住まいの外に、少しの余白をつくること。

それは、暮らしの時間を外へと広げていくことなのかもしれません。

なお、庭と住まいの関係については、「庭について考える|住まいに余白をつくるということ」もあわせてご覧ください。

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