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間取りについて考える(その1)|日々の動線と居場所を整える

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間取りについて考える(その1)|日々の動線と居場所を整える

間取りについて考える(その1)|日々の動線と居場所を整える

2021/04/04

間取りは、部屋の数や広さだけで決まるものではありません。

家族が自然と顔を合わせる場所。少し腰を下ろせる余白。必要なものが必要な場所にある収納。日々の暮らしを支えるコンセントや設備の位置。

そうした小さな設計の積み重ねが、住まいの使いやすさや居心地を大きく左右します。

今回は、日々の動線と居場所を整えるという視点から、間取りについて考えてみたいと思います。

 

□家族の気配を感じるリビング階段

リビング階段は、2階へ上がる際にリビングを通る間取りです。

家族が自然と顔を合わせる機会が増え、日常の中に小さな会話が生まれやすくなります。

特に子どもが成長していく過程では、無理に干渉しすぎるのではなく、自然に気配を感じられる距離感が大切になることもあります。

ただし、リビング階段は空間が上下につながるため、温熱環境や音の伝わり方にも配慮が必要です。

開放感や家族のつながりと、快適性のバランスを考えながら計画することが大切です。

写真:リビングアクセス型階段_日本橋の家(大阪市)/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□用途を限定しない和室の余白

和室は、暮らしの中でさまざまな役割を受け止めてくれる空間です。

家族がくつろぐ場所、来客時の客間、子どもの遊び場、昼寝の場所、時には寝室として使うこともできます。

椅子に座る空間とは異なり、床に近い姿勢で過ごせることも、和室ならではの魅力です。

現代の住まいにおいて和室を取り入れる意味は、単に伝統的な部屋を設けることではなく、用途を決めすぎない余白を暮らしの中に残すことなのかもしれません。

参考写真:下阪本の家(滋賀県)/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□収納は、使う場所から考える

間取りを考える際には、収納の位置も重要です。

収納量が十分にあっても、使う場所から遠ければ、片付けや取り出しに手間がかかります。

頻繁に使うものは使う場所の近くに、季節用品や使用頻度の低いものは屋根裏や納戸などにまとめるなど、暮らしの動線に合わせて収納を配置することが大切です。

衣類、キッチン用品、アウトドア用品、文房具など、収納するものを種類ごとに整理しておくと、必要な収納の場所や大きさも見えてきます。

参考写真:グレー壁面全面収納_修学院の家(京都市)/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□コンセントは、暮らし方から逆算する

コンセントの位置は、完成後の暮らしやすさに大きく関わります。

家電の配置、家具の置き方、掃除機の使い方、スマートフォンやパソコンの充電場所など、日常の動作を具体的に想像しながら計画することが大切です。

特にキッチンでは、電子レンジ、炊飯器、ミキサー、コーヒーメーカーなど、多くの家電を使う可能性があります。

数だけでなく、高さや位置まで考えておくことで、日々の小さな使いにくさを減らすことができます。

 

□まとめ

間取りとは、部屋を並べることではなく、暮らしの流れを整えることです。

家族が自然と顔を合わせる動線、用途を限定しない居場所、使う場所に寄り添った収納、暮らし方に合わせたコンセント計画。

そうした一つひとつの積み重ねが、日々の快適さや居心地につながっていきます。

住まいづくりでは、大きな間取りの構成だけでなく、毎日の動作や小さな居場所にも目を向けることが大切なのだと思います。

なお、暮らしの関係性から間取りを考える視点については、「間取りについて考える(その2)|暮らしの関係性をデザインする」もあわせてご覧ください。

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