トイレ収納について考える|小さな空間を整える設計
2021/03/28
トイレは、住まいの中でも限られた面積の小さな空間です。
しかし、小さな空間だからこそ、収納の考え方ひとつで使いやすさや清潔感は大きく変わります。
トイレットペーパーや掃除用品、生理用品など、トイレまわりで必要になるものは意外と多くあります。
それらをどこに、どのくらい、どのように収納するのか。
今回は、トイレ収納を通して、小さな空間を整える設計について考えてみたいと思います。
□トイレ収納は「量」よりも「整え方」が大切
トイレ収納は、たくさん入れば良いというものではありません。
必要なものが手に取りやすく、視界に入りすぎず、掃除のしやすさを妨げないことが大切です。
トイレは清潔感が求められる場所でもあるため、収納するものを最小限に整理し、空間全体がすっきり見えるように計画することが望ましいでしょう。
□トイレに収納しておきたいもの
トイレで収納するものとしては、トイレットペーパー、掃除用品、生理用品、消臭用品などが考えられます。
特にトイレットペーパーや掃除用品はかさばりやすいため、あらかじめどの程度の量を収納したいのかを想定しておくと計画しやすくなります。
一方で、タオルの大量なストックや日用品を何でも置いてしまうと、限られた空間が雑然としやすくなります。
本当にトイレの中に置く必要があるものかどうかを考えながら、収納するものを整理していくことが大切です。
写真:木目部が壁面収納_修学院の家(京都市)/設計監理・片岡英和建築研究室
□新築時だからこそ考えられる収納
トイレは限られた面積の空間であるため、収納の出っ張りが大きいと圧迫感が生まれやすくなります。
そのため、壁の厚みを活かした埋め込み収納や、便器背面・手洗いまわりの収納など、空間に馴染ませる収納計画が有効です。
こうした収納は、完成後に後から設置するよりも、新築時の計画段階で考えておく方が自然に納まりやすくなります。
小さな空間だからこそ、最初から収納の位置や奥行き、扉の開き方まで含めて検討しておくことが大切です。
□収納するものの大きさを把握する
トイレ収納を計画する際には、収納したいものの大きさや量を具体的に想定しておくことが重要です。
トイレットペーパーを何個置くのか、掃除用品をどの程度収納するのか、生理用品をどの位置に置くのか。
そうした具体的な寸法や数量を把握しておくことで、必要以上に大きな収納をつくることなく、使いやすい収納計画につながります。
「何となく収納をつくる」のではなく、「何をしまうための収納なのか」を明確にすることが、小さな空間を整えるための第一歩です。
□まとめ
トイレ収納は、住まい全体から見ると小さな要素かもしれません。
しかし、毎日使う場所だからこそ、収納の整え方は暮らしの快適さに大きく関わります。
必要なものを必要な場所に、必要な量だけ納めること。
そして、清潔感や掃除のしやすさ、空間の見え方まで含めて考えること。
小さな空間を丁寧に整えることが、住まい全体の居心地にもつながっていくのだと思います。
なお、トイレ空間そのものの考え方については、「トイレについて考える|住まいの質は小さな空間から」もあわせてご覧ください。
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