株式会社片岡英和建築研究室

中村キースヘリング美術館へふらり

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中村キースヘリング美術館へふらり

中村キースヘリング美術館へふらり

2023/01/04

長野県・中央自動車道 小淵沢ICより5分程度の距離にある『中村キース・ヘリング美術館』へふらり。
設計:北川原温(2007年竣工)

今回はアンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアなどと同様に、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、ニューヨークで生まれたキース・ヘリングの芸術作品約300点を所蔵する中村キースヘリング美術館を訪ねてみました。

本美術館は八ヶ岳の稜線を彷彿させるようなボリュームデザインでまとめられており、キース・ヘリングの描くポップアートと八ヶ岳の大自然との関係をうまく馴染ませると共に、『Chaos to Hope/混沌から希望へ』という設計コンセプトが見事に表現されていました。

写真:中村キースヘリング美術館_アプローチ/撮影・片岡英和建築研究室

 

京都からの約360kmの道のりも夏のクーラー無し状態とは違い、暖房機能を備えてるルノー4。
快適なドライブ日和でした。

参考写真:中村キースヘリング美術館と愛車 RENAULT 4/撮影・片岡英和建築研究室

 

建物内に入るとエッジは効いた存在感の無いニュートラルな空間が、対象物を記号化し新しいヴィジュアルイメージを構築するというポップアートの本質を際立たせる実に上手いまとめ方となっており、このあと待っている作品への期待と同時に建築空間(アプローチや展示室など)の展開にも期待が膨らんでしまう様なエントランスとなっていました。

 

先ずは、スタッフの方による館内説明があります。(5分程度)

参考写真:中村キースヘリング美術館_エントランス受付/撮影・片岡英和建築研究室

 

エントランスから展示室へと足を向け右に曲がると照度が一気に下がり、やたら天井の高さを強調した(通路幅は狭く、天井の高い)アプローチ空間が待ってます。
最奥の壁にはキースヘリングのアイコンとも言えるハイハイ赤ちゃん「ラディアント・ベイビー(Radiant Baby)」が天から舞い降りたかのように存在しており、ネオン光で本当に輝き(Radiant)を放っていました。

参考写真:発光する「ラディアント・ベイビー」/撮影・片岡英和建築研究室

 

中央展示室への道中、波打つアクリルにキャプションが書かれた展示室が在りましたが、建築的な意図が読み取れませんでした。。。勉強不足ですみません。。。

参考写真:波打つアクリルのキャプションボード?/撮影・片岡英和建築研究室

 

中央展示室は、ル・コルビュジェの「ロンシャン礼拝堂」的な曲面天井による光のグラデーションが演出されており、他の美術館でも有りがちな大きな空間ボリュームの展示室が間延びせず引き締まった建築空間となっていました。

参考写真:中村キースヘリング美術館_中央展示室/撮影・片岡英和建築研究室

 

中央展示室から出てすぐ左手に何やら屋外へのアプローチが。
階段を上がると屋外展示のあるテラスでしたが、テラスの存在を認識しておりませんでした。。。
あとで写真を見て気づいてしました。。。。(泣)
屋外テラスにも足を運んでくださいませ。。。建築と自然の対比が秀逸です。。。

参考写真:中村キースヘリング美術館_屋外展示テラスへのアプローチ階段/撮影・片岡英和建築研究室

 

 

 

参考写真:中村キースヘリング美術館_キース・ヘリング語録/撮影・片岡英和建築研究室

 

中村キースヘリング美術館の建物隅にあるこの造形的な突起は、隣接する同氏設計の小淵沢アート&ウェルネス『ホテルキーフォレスト北杜』との関係性を示すオベリスク(尖塔)なのかなと思いつつ、真意は解らず。。。

興味のある方は此方もご覧くださいませ。 → ホテルキーフォレスト北杜HP

参考写真:中村キースヘリング美術館_オベリスク?/撮影・片岡英和建築研究室

 

中村キースヘリング美術館
〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10249-7

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株式会社片岡英和建築研究室
〒604-8244
住所:京都府京都市中京区元本能寺町382 MBビル3F
電話番号 :075-585-6025


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