株式会社ユタカ西院新社屋|京都市_サスティナブルオフィスビル設計
『サスティナブル = 順応』
コンセプト
新型コロナウィルス(COVID-19)によるパンデミックはオフィスビルの在り方、なぜ集まり、何が必要なのか、真意を見直す良いきっかけとなった。
オフィスビルの計画を担う我々設計者も効率よく計画を進めるだけでなく、新たなネットワーク機能やシステムの構築までを見据え、使い方、つながり方、集まり方、働き方など多岐にわたり多様化していく要求を満たすオフィス計画が求められるようになってきたのだが、これら事象は時世にも大きく左右されるため、我々は一つ一つを単視眼的に消化・計画するのではなく、フレキシブルに順応できるオフィス建築、多様化する事象を柔軟に許容できるよう、2次元(平面)的にも3次元(立体/断面)的にもプランを限定しない永続的に更新可能なサスティナブル・オフィスを計画した。
生物においても気候変動などの環境変化に対応できたものだけが生き残る、自身のおかれた環境に順応できたものだけが存続することを許された。
進化ではなく順応こそが、これからのビル建築にも求められる機能であり、決してオフィスビルに限定する話でもなく学校建築や病院建築等用途を問わず、建物用途をも超越できる柔軟性が必要だと考える。
今回のオフィスビルプロジェクトはビルディング系プロジェクトの順応モデルのケーススタディの一例なのだが、以降のプロジェクトに関してもサスティナブル建築と順応についての関係性を考察し計画に反映していきたいと考える。
基本情報
・所在地 :京都市
・主要用途:事務所
・敷地面積:623.20m²
・建築面積:360.53m²
・延床面積:942.64m²
・規模 :地上3階建て
・主体構造:鉄骨造