株式会社片岡英和建築研究室

玄関について考える(その1)|暮らしの入口を整える

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玄関について考える(その1)|暮らしの入口を整える

玄関について考える(その1)|暮らしの入口を整える

2021/02/18

玄関は、住まいの中で最初に人を迎え入れる場所です。

外から帰ってくる家族を受け止め、来客を迎え、靴や荷物を整え、室内へと気持ちを切り替える場所でもあります。

滞在時間は短いかもしれません。

しかし、玄関の広さや明るさ、収納のあり方によって、住まい全体の印象や日々の使いやすさは大きく変わります。

今回は、暮らしの入口としての玄関について考えてみたいと思います。

寝屋川SLH(大阪府寝屋川市)/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□玄関は、住まいの印象をつくる場所

玄関は、人が長く過ごす場所ではないため、リビングや寝室に比べると面積の優先順位が下がりやすい空間です。

しかし、玄関は住まいに入ったとき最初に目に入る場所であり、家の印象を大きく左右します。

適度な広さがあることで、靴の脱ぎ履きがしやすくなり、来客時にもゆとりを持って迎えることができます。

また、視線の抜けや植栽、素材の質感を取り入れることで、単なる出入口ではなく、住まいの雰囲気を感じられる場所になります。

参考写真:玄関ホール_修学院の家(京都市)/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□光と視線の抜けを考える

玄関に窓や小さな開口を設けることで、空間に明るさと奥行きが生まれます。

外の光が入ることで、玄関は閉じた場所ではなく、外と内をゆるやかにつなぐ場所になります。

また、窓の位置や大きさを工夫することで、外からの視線を抑えながら、光や緑を取り込むこともできます。

玄関は、外部との接点であるからこそ、開く場所と閉じる場所のバランスが大切です。

図面:家具詳細図の一部/設計・片岡英和建築研究室

 

□収納は、玄関の使いやすさを支える

玄関には、靴だけでなく、傘、ベビーカー、アウトドア用品、子どもの遊び道具、ゴルフバッグ、コートなど、さまざまなものが集まります。

それらをどこに収納するかをあらかじめ考えておくことで、玄関まわりをすっきりと保ちやすくなります。

大きめの玄関収納やシューズクロークを設ける場合には、収納量だけでなく、出し入れのしやすさや通り抜けの動線も重要です。

収納の中にコンセントを設けておけば、電動アシスト自転車の充電や掃除機の使用などにも対応しやすくなります。

玄関収納は、暮らしの入口を整えるための大切な仕組みなのです。

 

□外と内を切り替える余白をつくる

玄関は、外の世界から住まいの内側へ入るための境界です。

靴を脱ぐ、荷物を置く、上着を掛ける、鍵をしまう。

そうした何気ない動作を受け止める余白があることで、暮らしは少し整いやすくなります。

慌ただしく出入りするだけの場所ではなく、家に帰ってきたことを感じられる場所として玄関を考えること。

それは、住まい全体の居心地にもつながっていくのだと思います。

 

□まとめ

玄関は、単なる出入口ではありません。

家族を迎え、来客を迎え、外と内をつなぎ、暮らしの始まりと終わりを受け止める場所です。

広さ、明るさ、収納、コンセント、視線の抜け。

一つひとつは小さな要素ですが、それらを丁寧に整えることで、玄関は住まいの質を支える大切な空間になります。

暮らしの入口を整えること。

それは、日々の住まい方を整えることにもつながっていくのではないでしょうか。

なお、玄関まわりの収納については、「玄関収納について考える(その2)|暮らしの入口を整えるということ」もあわせてご覧ください。

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