京都信用保証協会中丹支所から木造蒸溜施設へ|3つの受賞から読み解く木造建築の価値
2026/06/02
京都信用保証協会中丹支所から木造蒸溜施設へ|3つの受賞から読み解く木造建築の価値
京都信用保証協会中丹支所整備事業は、既存RC造建築を活かしながら、CLTを用いた木造増築を組み合わせたプロジェクトです。
本計画では、単に木材を使うことを目的とするのではなく、地域資源の活用、環境性能、働く場としての快適性、そして既存建築の再生を一体的に考えました。
その結果、ウッドデザイン賞、木材利用推進コンクール優良施設部門優秀賞、京都の木の家づくり表彰最優秀賞という3つの評価をいただくことができました。
本記事では、これらの受賞を振り返りながら、本プロジェクトが評価された理由と、中大規模木造建築の価値について整理します。
3つの受賞について
京都信用保証協会中丹支所整備事業では、「ウッドデザイン賞」「木材利用推進コンクール 優良施設部門 優秀賞」「京都の木の家づくり表彰 最優秀賞」の3つの賞を受賞しました。
これらの受賞は、それぞれ異なる視点から本計画を評価いただいたものです。しかし共通しているのは、単に木材を使用したことではなく、地域資源の活用、環境性能の向上、働く場としての快適性を統合した建築として評価された点にあります。
ウッドデザイン賞
ウッドデザイン賞では、木を使うことで人や社会に新たな価値を生み出す取り組みが評価されます。
本計画では、CLTや地域材を単なる構造材・仕上材として扱うのではなく、働く場の快適性や地域とのつながりを生み出す要素として建築に取り込みました。
木を見せることだけではなく、木によって空間の質を高め、利用者にとって心地よい場をつくることを重視した点が、本計画の大きな特徴です。
木材利用推進コンクール 優良施設部門 優秀賞
木材利用推進コンクールでは、木材利用の普及や建築分野における木材活用の可能性が評価されます。
本計画では、京都府産木材を活用しながら、業務施設として求められる性能や耐久性、快適性を確保しました。中大規模木造建築において地域材をどのように活かすかという点において、実践的な取り組みとなっています。
木材利用は、環境配慮のためだけではなく、地域経済や森林資源の循環にも関係します。建築を通じて地域資源を活かすことが、これからの公共性ある建築に求められる視点だと考えています。
京都の木の家づくり表彰 最優秀賞
京都の木の家づくり表彰では、京都府産木材の活用や、地域に根ざした木造建築の取り組みが評価されます。
本計画は住宅ではなく業務施設ですが、京都の木を活かし、地域の風土や資源とつながる建築として評価いただきました。
地域材を用いた建築は、単に材料の産地を示すものではありません。その土地の資源を建築に取り込み、地域の循環をつくる行為でもあります。
3つの受賞について
京都信用保証協会中丹支所整備事業では、以下の3つの賞を受賞しました。
これら3つの受賞は、それぞれ異なる視点から本計画を評価いただいたものです。しかし共通しているのは、木材利用そのものではなく、地域資源・環境性能・働く環境を統合した建築として評価された点にあります。
ウッドデザイン賞
ウッドデザイン賞では、木を使うことで人や社会に新たな価値を生み出す取り組みが評価されます。
本計画では、CLTや地域材を単なる構造材・仕上材として扱うのではなく、働く場の快適性や地域とのつながりを生み出す要素として建築に取り込みました。
木を見せることだけではなく、木によって空間の質を高め、利用者にとって心地よい場をつくることを重視した点が、本計画の大きな特徴です。
木材利用推進コンクール 優良施設部門 優秀賞
木材利用推進コンクールでは、木材利用の普及や建築分野における木材活用の可能性が評価されます。
本計画では、京都府産木材を活用しながら、業務施設として求められる性能や耐久性、快適性を確保しました。中大規模木造建築において地域材をどのように活かすかという点において、実践的な取り組みとなっています。
木材利用は、環境配慮のためだけではなく、地域経済や森林資源の循環にも関係します。建築を通じて地域資源を活かすことが、これからの公共性ある建築に求められる視点だと考えています。
京都の木の家づくり表彰 最優秀賞
京都の木の家づくり表彰では、京都府産木材の活用や、地域に根ざした木造建築の取り組みが評価されます。
本計画は住宅ではなく業務施設ですが、京都の木を活かし、地域の風土や資源とつながる建築として評価いただきました。
地域材を用いた建築は、単に材料の産地を示すものではありません。その土地の資源を建築に取り込み、地域の循環をつくる行為でもあります。
なぜ本計画は評価されたのか

本計画が評価された理由は、単に木材を多く使用したからではありません。
既存RC造の建物を活かしながら、CLTによる木造増築を行い、さらにNearly ZEBの環境性能を確保したこと。地域材の活用、既存ストックの再生、省エネ性能、働く場としての快適性を一体で成立させたことが、本計画の価値だと考えています。
既存建築を活かすこと
建て替えるのではなく、既存建築を活かすことは、環境負荷の低減につながります。既存RC造の建物を再利用しながら、新たな木造空間を重ねることで、過去の建築資産とこれからの環境性能を接続しました。
地域材を活かすこと
京都府産木材を活用することで、建築が地域資源の循環に関わることができます。木材を使うことは、森林や地域経済との関係を建築に取り込むことでもあります。
環境性能を確保すること
本計画ではNearly ZEBを取得し、省エネ性能と快適性の両立を目指しました。木造化だけでなく、建物全体のエネルギー性能を高めることで、長期的な運用負荷の低減にもつながります。
働く場としての質を高めること
業務施設においては、環境性能だけでなく、働く人にとっての快適性も重要です。木の質感や自然光、空間の広がりを活かすことで、落ち着きと働きやすさを両立する場を目指しました。
木造建築は「木を使うこと」だけが目的ではない

中大規模木造建築の価値は、木を使うこと自体にあるのではありません。
木を通して、地域資源を循環させること。環境負荷を低減すること。人が心地よく働ける場をつくること。そして、建築が地域社会に対してどのような価値を返せるのかを考えることにあります。
京都信用保証協会中丹支所整備事業の3つの受賞は、そうした建築のあり方を評価いただいたものだと考えています。
木造建築は、構造や素材の選択にとどまらず、地域・環境・人の関係性を再構築するための設計手法です。
こうした地域資源や環境性能を建築として統合する考え方は、現在進行中の木造蒸留(蒸溜)施設プロジェクトにもつながっています。生産施設でありながら、地域の木材や風土、事業主の思想を空間としてどう表現するかという点で、共通するテーマを持つ計画です。
詳しくは、木造蒸留(蒸溜)施設プロジェクト|地域資源と中大規模木造でつくる持続可能な建築もあわせてご覧ください。
地域資源と中大規模木造の可能性
京都信用保証協会中丹支所整備事業で取り組んだ「地域材の活用」「環境性能」「働く場の質の向上」という考え方は、その後のプロジェクトにも受け継がれています。
現在、株式会社片岡英和建築研究室では、木造蒸留(蒸溜)施設プロジェクトを進めています。蒸溜施設は単なる生産施設ではなく、地域の森林資源や風土、産業文化を建築として表現する場でもあります。
京都信用保証協会中丹支所整備事業で培った中大規模木造建築の知見や、Nearly ZEBに代表される環境性能への取り組みは、こうした新たな産業施設の計画にも活かされています。
木造建築は、単に木を使うための技術ではありません。地域資源を循環させ、人が集い、働き、地域の未来を育てるための建築手法であると考えています。
中大規模木造建築のご相談について

株式会社片岡英和建築研究室では、CLTをはじめとする中大規模木造建築、ZEB・Nearly ZEBを見据えた省エネ建築、地域材を活用した建築計画に取り組んでいます。
木造オフィス、公共施設、福祉施設、工場、宿泊施設など、地域資源と環境性能を活かした建築をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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株式会社片岡英和建築研究室
〒604-8244
住所:京都府京都市中京区元本能寺町382 MBビル3F
電話番号 :075-585-6025
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