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玄関について考える(その2)|暮らしの境界を整えるということ

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玄関について考える(その2)|暮らしの境界を整えるということ

玄関について考える(その2)|暮らしの境界を整えるということ

2021/10/05

玄関は、住まいの「顔」と表現されることがあります。

来客を迎える場所であり、家族が毎日「行ってきます」と「ただいま」を繰り返す場所。外の世界と住まいをつなぎ、気持ちを切り替える境界でもあります。

だからこそ、玄関収納は単に靴をしまうためのものではなく、暮らしを整えるための大切な役割を担っています。

ベビーカーやアウトドア用品、通勤バッグや子どもの通学用品など、日々の暮らしの痕跡をどのように受け止めるのか。その積み重ねが、住まい全体の心地よさにもつながっていくのだと思います。

参考:寝屋川SLH/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□暮らし方によって、玄関収納のあり方は変わる

玄関収納にはさまざまな形があり、それぞれに異なる魅力があります。

*カウンタータイプ

腰の高さほどの収納は、圧迫感を抑えながら必要な収納量を確保できます。

天板には季節の花やお気に入りの小物を飾ることもでき、住まいの第一印象をやわらかく整えてくれます。

*壁面収納タイプ

床から天井までを収納とすることで、大容量の収納スペースを確保できます。

家族の人数が多い場合や、靴以外の持ち物が多いご家庭にも適しています。

*フロートタイプ

床から浮かせることで足元に抜けが生まれ、玄関をすっきりと広く感じさせます。

限られた空間でも軽やかな印象を与えられるのが魅力です。

*シューズクロークタイプ

靴だけではなく、ベビーカーや三輪車、アウトドア用品、ゴルフバッグなど、室内には持ち込みたくないものを受け止める収納です。

暮らしの変化にも対応しやすく、近年多くの住まいで採用されています。

 

□シューズクロークは、暮らしを整える余白になる

シューズクロークにも、使い方に応じたさまざまなタイプがあります。

*ウォークインタイプ

1〜3帖程度の広さを確保し、収納の中へ入って使うタイプです。

ベビーカーや季節用品など、大きな物も収納しやすく、玄関まわりをすっきり保つことができます。

*ウォークスルータイプ

玄関と室内の両側から出入りできる動線型の収納です。

帰宅後に上着や荷物を片付け、そのまま室内へ入ることができるため、暮らしの流れを自然に整えてくれます。

一方で、収納する物によっては臭いなどへの配慮も必要になります。

*コートクローク

玄関近くにコートやバッグ、帽子、鍵などを収納する場所を設けることで、必要なものをすぐに手に取ることができます。

外で使うものを玄関まわりで完結させることで、住まいの中へ余計な物を持ち込まず、室内をより広く使うことにもつながります。

参考:修学院の家/設計監理・片岡英和建築研究室

 

□まとめ

玄関収納とは、単なる収納計画ではありません。

家の中と外をつなぎ、暮らしのリズムを整え、家族それぞれの習慣を受け止める場所でもあります。

どれだけ収納できるかだけではなく、どのように出かけ、どのように帰ってくるのか。そんな日常の動作に目を向けながら考えることで、その家らしい玄関のあり方が見えてきます。

住まいの第一歩となる場所だからこそ、暮らしの境界を丁寧に整えていきたいものです。

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