地震に強い家の特徴とは?強い状態を維持する方法も解説!
2021/08/11
参考写真:耐震等級3の住宅設計_修学院の家(京都市)/設計監理・片岡英和建築研究室
ちなみに、消防署や警察署など、防災の拠点となる建物は耐震等級3ですから、それらと並ぶほどの耐震強度ということです。
*特徴2. 地盤が強い
地震に強い家であるためには、家の強度はもちろんですが、地盤も強固でなければなりません。
いくら耐震性の高い家でも、地盤が弱ければ土台から崩れてしまいます。
そのため、耐震性を考慮するなら、地震に強い地盤の上に家を建てる必要があります。
地盤の強度が不十分の土地の場合は、地盤改良工事が必要となります。
片岡英和建築研究室では木造住宅の場合はスウェーデン式の地盤調査を実施し、鉄骨造や鉄筋コンクリート造(RC造)の場合はボーリング調査により地盤強度に見合ったコストバランスの良い計画を提案いたします。
スウェーデン試験結果による自沈層の検討
□地震に強い家を維持する方法
新築当時は地震に強い家だったとしても、長年住み続けるうちに、地震に弱い家になっている恐れもあります。
地震に強い家を維持するには、メンテナンスが重要です。
基本的には柱や梁などの構造部材を健全な状態に保つことができれば、神社仏閣のように永きに渡って建物を維持できますので、外壁や屋根の再塗装、ひび割れなどの補強で建物内に水が廻らないように管理していくことが必要となります。
メンテナンスは日常的に目視でもできます。
外壁のサイディングの劣化をチェックしたり、シロアリの被害がないかを確認したりなど、定期的に家の状態を見るようにしましょう。
外壁が傷むと雨水が侵入し、家を土台から弱らせます。
シロアリの被害も同様に、土台を劣化させてしまいます。
目視で確認するとともに、5年を目途に専門業者による調査を行い、必要に応じて修繕や補強をすることをおすすめします。
「これでは5年ごとに費用がかかる」と思うかもしれません。
しかし、この定期的なメンテナンスを怠ると、家が劣化に気づくのが遅くなり大幅な改修工事が必要になります。
そうなると、メンテナンス費とは比較にならないほど膨大な改修費用がかかってきます。
また、家の構造に関わる箇所が被害に遭っている場合は、放置することで家の耐震性が大幅にダウンしてしまいます。
ご家族の目視や、プロによる調査により、定期的に家のあらゆる箇所をメンテナンスするようにしましょう。
そうすることで、地震に強い家を維持できます。
□まとめ
今回は、地震に強い家の特徴と、地震に強い家を維持する方法をご紹介しました。
家は、耐震等級3のランクに合わせて建てるのが理想です。
ただし、地震に強い家とは、家そのものはもちろん、家の地盤も強固でなければ意味がありません。
地震に強い家を維持するには、目視による定期的なチェックを行った上で、5年を目途に専門業者に調査を依頼して、必要に応じてメンテナンスしてもらうことが大切です。
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