株式会社片岡英和建築研究室

土地について考える|住まいの可能性を見つけるということ

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土地について考える|住まいの可能性を見つけるということ

土地について考える|住まいの可能性を見つけるということ

2021/07/19

家づくりを考え始めたとき、多くの方が最初に向き合うのが「土地探し」です。

駅から近いこと、日当たりが良いこと、買い物が便利なこと。土地を選ぶ基準はさまざまですが、本当に大切なのは、その場所でどのような暮らしを送りたいのかを思い描くことではないでしょうか。

土地探しとは、単に条件の良い土地を探すことではなく、これからの暮らしの舞台を見つけていく作業でもあります。

今回は、土地探しの方法とともに、その土地にどのような可能性を見出していくのかについて考えてみたいと思います。

 

□土地探しは「暮らし探し」でもある

土地は、住まいの土台となる存在です。

しかし、「良い土地」の条件は、人によって異なります。

通勤や通学の利便性を重視する人もいれば、自然の近くで子育てをしたい人もいます。実家との距離や地域コミュニティとの関わりを大切にする人もいるでしょう。

まずは、「どんな土地が欲しいか」ではなく、「どのような暮らしを送りたいか」を考えてみることが大切です。

理想とする暮らしが見えてくると、土地選びの優先順位も自然と整理されていきます。

 

□土地の情報は、さまざまな方法で集める

*インターネットで探す

不動産情報サイトでは、エリアや予算、面積などの条件を絞り込みながら効率よく候補地を探すことができます。

現在住んでいる場所から離れた地域の情報も得やすく、土地探しの第一歩として有効な方法です。

*実際に現地を歩いてみる

図面や写真だけではわからないこともあります。

駅までの距離感、周囲の建物との関係、風の抜け方、交通量、街の雰囲気。朝と夜では印象が変わることも少なくありません。

その土地の空気感は、実際に足を運んでみることで初めて感じ取れるものです。

*不動産会社に相談する

地域に根ざした不動産会社は、公開されていない情報や地域特有の事情を把握していることがあります。

希望条件を共有しながら相談することで、自分たちだけでは出会えなかった選択肢が広がることもあります。

 

□「良い土地」は人によって違う

駅から近い南向きの整形地が、必ずしもすべての人にとって最良の土地とは限りません。

子育て世代であれば学校や公園との距離、共働き世帯であれば通勤時間、趣味を大切にしたい人であれば自然環境との距離感など、暮らし方によって優先順位は変わります。

また、ハザードマップによる災害リスクや地盤状況など、安全性についても確認しておきたいポイントです。

「何を優先したいのか」を家族で話し合うことが、後悔の少ない土地選びにつながります。

 

□建築の視点から土地を見る

一般的には、南向きの整形地が人気とされています。

しかし、条件が整っている土地だけが良い土地とは限りません。

旗竿地や変形地、高低差のある敷地、間口の狭い土地など、一見すると難しそうに見える土地にも、その土地ならではの魅力や可能性があります。

周囲からの視線を遮りながら光を取り込んだり、高低差を活かして眺望を生み出したりと、建築の工夫によって敷地の個性を価値へと転換することもできます。

土地と建築を切り離して考えるのではなく、一体として捉えることで、住まいづくりの可能性は大きく広がっていきます。

画像:計画地に建物イメージをプロットしたCG/設計・片岡英和建築研究室

 

□土地と建物の予算配分を考える

土地探しでは、予算とのバランスも重要です。

土地に予算をかけ過ぎると、建物にかけられる費用が限られ、理想としていた暮らしとの間にギャップが生まれることもあります。

逆に、土地と建物を合わせた全体予算を把握しながら検討することで、無理のない資金計画を立てることができます。

土地の価格だけを見るのではなく、「どのような住まいを実現したいのか」という視点から、全体のバランスを考えることが大切です。

 

□まとめ

土地探しとは、条件の良い土地を探すことだけではありません。

どのような暮らしを送りたいのかを考え、その可能性を受け止めてくれる場所を見つけていくことでもあります。

一見すると難しい条件を持つ土地にも、その土地ならではの魅力や価値が眠っていることがあります。

土地と建築を一体として捉えながら、理想の暮らしにふさわしい場所を探していくこと。

それが、家づくりの最初の一歩なのだと思います。

なお、家づくり全体の予算配分については、「資金計画について考える|家づくりの土台を整えるということ」、住み始めてからの費用については、「住まいのコストについて考える|住むための費用とライフサイクルコスト」もあわせてご覧ください。

 

事例として、約30m×5mという細長い敷地条件を読み解き、複数のライトコートによって光とプライバシーを両立したプロジェクト、『稲沢GH|愛知県_ガレージハウス設計』をご参考までにどうぞ。

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